玄米と米糠(胚芽・表皮)を麹菌で発酵させた食品FBRA(ふぶら)の学術研究
FBRA(ふぶら)には、高血圧に関わるACEを阻害する活性があることが示されました。
※この結果は直ちにヒトに適応できるものではありません。
FBRA(ふぶら)のアンジオテンシン変換酵素阻害活性と抗高血圧の可能性
Angiotensin-I converting enzyme (ACE) inhibitory activity of aqueous extract prepared from fermented brown rice:A potential functional food for management of hypertension Nishibori N, et al., Phytopharmacology, 2013
四国大学 看護学部 神経薬理学研究室
血圧は幾つもの調節機構が存在しますが、血管の収縮に関わる「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」の働きを阻害することで、血圧の上昇が抑えられます。
近年様々な食品から「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」を阻害する成分が見つかっています。
正常範囲を超えた血圧が維持されている状態を高血圧と言います。高血圧は生活習慣病の一つであり、脳、心、腎などの主要臓器に合併症を発症させる原因となります。
そこでFBRA(ふぶら)にもアンジオテンシン変更酵素を阻害する作用があるかを調べました。
血圧が上昇するメカニズムについてご紹介します。以下は、血圧を上昇させる様々な要因です。
肥満 | インスリンの利用効率が下がることで血中インスリン量が増し、腎での水の再吸収を促進させたり、交感神経を刺激することで上がる。 |
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運動不足 | 運動不足によって心肺機能がおとろえるため、より心臓に負担がかかりやすくなる。 |
塩分 | ナトリウムは血中で水分を取り込むため、血液量が増し、血管を圧迫する。 |
アルコール | 血管拡張作用もあるが、飲みすぎはかえって血圧を上げる。 ビールで中ビン1本/日、日本酒で1合/日がよい。 |
ストレス | ストレスは交感神経を刺激し、血管が収縮する。そして心拍出量も増加する。 |
寒冷刺激 | 寒冷環境下では血管が収縮する。 |
遺伝 | 両親などが高血圧であると、自分も高血圧になりうる。 |
様々な要因により、血流量が増加したり、血管が収縮したりすることで血圧が上昇します。
また血圧には幾つもの調節機構が存在しています。