玄米と米糠(胚芽・表皮)を麹菌で発酵させた食品FBRA(ふぶら)の学術研究
FBRA(ふぶら)には、活性酸素の発生に伴い発生する物質(8-OHdG)を減少させる作用があることが示されました。
※この結果は直ちにヒトに適応できるものではありません。
富山医科薬科大学 田澤 賢次
第20回 FBRA研修会発表
人間の体は酸素を吸い、つねに酸化しているため、活性酸素を出さざるを得ない状態にあります。
この過剰な活性酸素を抑制することが、健康維持にはとても大切です。
体内に侵入する細菌やウイルスなどを撃退する武器として役立っていますが、過剰になると多くの疾病や老化の原因となります。
FBRA(ふぶら)が活性酸素による細胞のダメージを抑えるかどうかを調べました。
活性酸素により細胞中のDNAがダメージを受けると「8-OHdG」という物質が発生します(図1)。ラットを以下のような3つのグループに分け、血中の「8-OHdG」の濃度を比較しました。
FBRA(ふぶら)のない普通食を与えたグループ
FBRA(ふぶら)を5%含む餌を与えたグループ
FBRA(ふぶら)を10%含む餌を与えたグループ
結果、FBRA(ふぶら)を5%含む餌を与えたグループと、FBRA(ふぶら)を10%含む餌を与えたグループにおいて、血中8-OHdGが低下していました。